TALK ABOUT COMFORTABLE RING

マリッジリングの “着け心地”について
じっくり語ろう。

片時もはずさないマリッジリングは
時が経つほどに、着け心地が気になってくるもの。
リングについて花嫁&花婿たち誰もが思っている疑問、
それに対するデザイナーや原型師、ショップスタッフの
こだわりから、リングの「着け心地」「指通り」を
追求する奥深い世界をのぞいてみて。

Q そもそもマリッジリングの「着け心地」とは、何で決まる?

A FROM : デザイナー

リングの着け心地とは、指にはめる時の滑らかな地金の質感と、着けている時の肌や隣り合う指同士の違和感がないことだと思っています。そのため、指への負担を考え、リングの厚みと幅に0.1㎜までこだわっています。また、特に普段着けでいちばん指に当たる正面のデザインは立体感に注意しています。エンゲージメントリングとの重ね着けを想定して、リング同士の摩耗や当たるところを考慮しながらデザインを完成させることもありますね。

A FROM : 原型師

ファッションジュエリーに比べて毎日着けるものだからこそ、原型を作る際には、リングの内側に加えて隣の指との当たり方なども細かくチェック。 原型を作る最初の段階から、さらに削ったり磨いたりすればリングの厚みや幅はこうなるだろうと、仕上げ作業も含めたうえでの完成イメージを先読みしています。この部分を考えずに原型を製作すると、完成リングが薄くなりすぎてしまって強度が低くなったり、着け心地が悪くなったりするので常に意識しています。

Q マリッジリングの「指通り」の良さを実現するため、どのような工夫をしている?

A FROM : 原型師

原型を作る段階から指通りを徹底して意識しています。指なじみを良くするためにリング入口部分の角をやすりで微妙に滑らかにしたり、長時間着けても疲れなくて、しかも強度が保てる最適な厚みを調整したり。必ずその都度自分の指で丁寧に確かめながら製作していますね。

A FROM : デザイナー

当然、ダイヤモンド付きのリングの場合は引っかかりがないよう、留める爪の大きさも計算しています。また、指にはめる時の滑らかな地金の質感も大切なので、根本的な素材選びにもこだわっています。

Q マリッジリングを試着する際のチェックポイントは?

A FROM : ショップスタッフ

必ず前後のサイズと着け比べてみてください!また、指を握った時に圧迫感はないか、指をとじた時に当たる感じはないかなどもチェックを。 女性は体調によりむくみを感じる方が多いので、自分の体調を考慮し、必要があれば手がむくんでいる時とそうでない時で着け比べてみることもオススメです。 着け心地の良いリングとは、着けていることを忘れるほどフィットし、まるで自分の指の一部かのように感じるものだと思います。

A FROM : デザイナー

重ね着けするリングとの重なり方、隣り合うピンキーリングや中指のリングと当たらないかをチェックしたほうがいいと思います。

Q マリッジリングの強度について心がけているのは?

A FROM : デザイナー

結婚後は常に心地良いサイズで着けていただくため、また指とリングのサイズ差で変形が起きないよう、後にサイズ直しができるフラットな部分の範囲をデザインに入れるよう心がけています。

A FROM : 原型師

原型を作る段階から、仕上げの工程を計算に入れつつ完成したリングの厚みや幅のイメージを先読みしています。この点を考慮しないと、完成後にリングが薄くなりすぎて強度が低くなったり、着け心地が悪くなったりするので常に意識しています。

Q ジュエリーを着け慣れていない男性も違和感なく使えるリングにするためには?

A FROM : デザイナー

厚みには特にこだわっています。強度も保ちつつ、着け慣れない方が違和感なく着けていただけるよう厚みを考えています。また、男性にとって派手になりすぎないようにマットやヘアライン仕上げにデザインすることがあります。

A FROM : 原型師

リング内側のラインを柔らかく滑らかにし、着けた時の違和感をなくすようにしています。また、仕事でもプライベートでも着けやすいリング幅や厚みを意識しています。

Q 着け心地の良さにおいて、日本発のジュエラーだからこその強みとは?

A FROM : ショップスタッフ

何よりも日本人女性の指にフィットすることと、充実したアフターメンテナンス。ご結婚10周年のタイミングで指輪の仕上げ直しでメンテナンスに出された方に、「また新品の指輪をもらったようで嬉しい!」と大変喜ばれていたことも。スタッフに会いに定期的に店頭クリーニングに指輪をお持ちになる方もいらっしゃいます。

A FROM : 原型師

スタージュエリーならではの強みになりますが、原型師とデザイナーが密に作り上げていること。デザインから原型を起こし、着け心地までをそれぞれの目線で相談し合いながら製作を進められます。外部発注せず自社で一貫して製作しているから可能なのです。

お話を伺ったのは…

デザイナー

プロダクトデザイン室
室長 木村 蘭さん

ファッションジュエリーからブライダルジュエリーのデザインを担当。デザイン画を描き商品になるまでの全工程を管理するのが仕事。

原型師

原型製作部
部長 田辺 拓也さん

25年以上この仕事に携わるベテラン。デザイナーが描いた平面のデザイン画から、立体の造型物を作る工程を担当。

ショップスタッフ

表参道店
店長 馬場 花歩さん

豊富な専門知識と細やかなアドバイスに定評が。お客様のライフスタイルや好み、手元の個性に合わせて丁寧にナビゲート。

  • Top Photo / Tetsuya Niikura (SIGNO)
  • Text / Kyoko Takahashi
  • Produced by HEARST made